スパム(迷惑メール)対策 2005.06.28 ここで紹介するのはパソコンに送られてきたスパムへの対策です。 携帯電話へのスパムではありません。 わたしのパソコンに、ある1人のスパマーからスパムが送られてくるようになりました。 2005年の4月19日から、約2ヶ月間、送られ続けてきました。 スパムの総数は34通。2ヶ月間ですので平均すると2日に1通の割合です。 この2ヶ月間、わたしはなんとかしてスパムを止めさせようと必死に頑張りました。 その努力が実って(なのかどうかは本当は分からないのですが…)、2005年の6月18日を最後に送られてこなくなりました。 こちらでは、そのスパムに対して、わたしがとった行動をご紹介します。 同じようにスパムに悩まされている方々の参考になればうれしいです。 <注意> 「こうやればスパムが送られてこなくなる」というような「スパムの対策方法」を記載したものではありません。 ですので、同じようにやってみてもスパムは止まらないかもしれませんので、あしからずご了承願います。 【よく言われる対策法について(その1)】 「スパム対策」をインターネットで検索すると、対策が色々でてきます。 大抵は、下記のような内容だと思います。 - スパムメールに記載されいるアドレスに返信するな - 無視こそが最良の対策だ - メールソフトの機能を使って、自動的にゴミ箱に振り分けるように設定しよう - フリーソフトなどを使って、メールサーバー上で削除するように設定しよう すべて、その通りとは思います。 ですが、わたしは、これでは我慢できませんでした。 これらは、読まないようにするための方法であって、スパムをやめさせなければ、真の対策とは言えないと思ったのです。 スパマーが許せないので、やっつけてやりたくなったんです。 【よく言われる対策法について(その2)】 では、スパムをやめさせるにはどうすればいいか。 すぐに見つかるのは、迷惑メール対策に取り組んでいる組織にお願いするという方法です。 「(財)日本データ通信協会」という組織がそれです。 http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm この協会のホームページに「違反メールの受付」というページがあります。 そのページから、スパムの情報を送り、この協会が何かしてくれるのを気長に待つという方法です。 わたしも、最初は、ここへ情報を提供し続けたのですが、まったく効果なし。 「ここに情報提供することには意味があるのか?」 「この協会の人たちは受け取った情報に対してちゃんと対応しているのか?」 …という疑問ばかりが頭をよぎります。 結論として、このホームページに情報を送り続けたのは、無駄な労力を使っただけでした。 1ヶ月弱もの間、情報を送り続けても何も変わりませんでした。 【自分のことは自分でやるしかない!】 さて、最終的にわたしがやったのは、スパマーが利用しているプロバイダに対して苦情を言うという方法です。 「お宅のサービスを利用している客が、こんなふうにスパムを送ってますよ。 利用履歴を調べて、その人のスパミングをやめさせてください。」 というお願いをするのです。 スパムは世界的に社会問題化してきているので、普通のプロバイダであれば、ちゃんと対応してくれます。 まともじゃないプロバイダの場合、その限りではありませんが…。 さて、どうやってスパマーが利用しているプロバイダを探すかと言うことですが、メールのヘッダーを解析します。 (メールのヘッダーは、Outlook Expressなら、対象のメールを右クリックして[プロパティ]を選択し、[詳細]タブをクリックすると表示されます) 解析と言っても、自力では無理なので、ヘッダー解析サービスを利用します。 http://nayuki.homeunix.com/~stakasa/cgi-bin/hdpar.htm 上記URLをクリックすると、ヘッダー解析サービスのページが表示されます。 そのページの白い枠の中に、下図のようにメールのヘッダーを貼り付けて、「送信」ボタンを押します。 ![]() しばらくすると、解析が終わり、画面が変わります。 画面を下の方へスクロールしていくと、下図の様に赤い文字で苦情先が表示されています。 ![]() この苦情先メールアドレスに対して、苦情メールを送ってやるんです。 その際、必ず送られてきたスパムのヘッダーと本文をを添付します。 この解析サービスの使い方は上記のページ内に、こまかく書かれています。 頑張って読めば、大体のことは分かりますので、頑張って読んでください。 わたしの場合は、スパマーが利用しているのは中国のプロバイダでした。 ですので、プロバイダへの文句は英語で言ってやる必要があります。 わたしは、最初、下記のような文章で送りました 【パターン1】
でも、何回送ってもスパムが止まず、ちょっと怒り気味になって、少し文章を変えました。 【パターン2】
さらに、何回送ってもまだ無反応なので、かなり怒りが増幅してきました…。 【パターン3】
最終的には、感情を殺し、事務的に送り続けることにしました。 【パターン4 最終型】
さて、上述のヘッダ解析サービスで表示された苦情先(中国のプロバイダ)ですが、苦情をどんなに送っても、いっこうに解決してくれません。 完全に無視されています。 わたしのなかで、「まともじゃないプロバイダ」に認定しました。 ここまでに14通、苦情メールを出しました。(スパムが送られてくるたびに1通送信) このままではらちが明かないと思い、次なる作戦を決行しました。 苦情メールを、プロバイダ以外にも、第三者機関宛にCCで送ることにしたのです。 CCに記入されたメールアドレスは、プロバイダの人も確認が出来ます。 第三者機関にも苦情の経緯を知られていれば、プロバイダも対応せずにはいられなくなるだろうという考えからです。 もしくは、その組織自体が、メールを読んで動いてくれたらいいな、という期待もふくめました。 そんなことで、15通目の苦情メールから、(財)日本データ通信協会のメールアドレスをCCに追加しました。 結果は…、何も変わらず…。 21通目の苦情メールまで、CCに入れ続けましたが、なんの効果もなかったようです。 (財)日本データ通信協会という組織って一体…。わたしにとっては、本当に「無」な存在です。 わたしは、気を取り直して、さらに次の作戦を決行しました。 ちょうどこのころ、「京都の迷惑メール送信業者に業務停止命令が出された」というニュースが報じられていました。 その業務停止命令を出したのは、経済産業省です。 また、経済産業省では今後も取り締まりを強化していくとの事。 それでは、ということで、経済産業省のメールアドレスにも、苦情メールをCCで送ることにしてみました。 先の(財)日本データ通信協会も一緒にCCに入れておきました。 経済通産省の場合、ドメインが「go.jp」なのでプロバイダに与える印象が大きく、動いてくれるかもという期待がもてます。 また、(財)日本データ通信協会に対しても効果的、などと思いました。 結果は…、大成功!? 苦情メールを送った日の深夜、最後の1通が送られてきたきり(2005年6月18日午前2:01)、それ以後はぱったりと送られてこなくなりました。(現在、2005年6月28日) きっと、このスパマーはプロバイダの利用を停止させられたのだと思っています。 やりました!! でも、わたし宛に、「スパムを停止させました」みたいな連絡が届いているわけではありませんので、プロバイダが動いたのか、(財)日本データ通信協会が動いたのか、経済通産省が動いたのか、はたまたスパマーが倒れたのか、その辺りは謎に包まれたままです…。 まあとにかく、こうして長かったスパムとの戦いは終わり、平和な生活が訪れました。 (追記 2005年7月6日) 7月1日 0:09にまた1通届きました。同じスパマーでした。 おそらく、解約させられた後、また契約を結んだのかも。同じプロバイダです…。 すかさず、同じように宛先を設定し、苦情を送りました。 その後、送られてきてません! |